介護で575
人生の 夕暮れ迎え あう西日

窓の外は、これからの毎日
父は、施設の部屋から見える景色にとてもこだわりました。

これからもっと動けなくなって、
部屋にいる時間が増えるかもしれない
そう考えていた父にとって、窓から見える景色は、
ただの景色ではなかったのだと思います。



俺は、カラスのゴミ荒らしと
隣の洗濯物の番付きじゃねぇ。
鳥はカラスとスズメしかいない
お前んとこの近くを、
最後の住処にするのはやだ!
なかなか強い言葉です。
でも、その言葉の奥には、



最後の住処も
自分が好きな景色を見て暮らしたい
はっきりした希望がありました。
だから父は、今の施設も部屋から見える景色にこだわり、
今の部屋限定で決めました。
山が見えること。
四季を感じられること。
お日様と鳥の声を感じられること。
父にとってそれは、
自分らしく暮らすための大切な条件だったのだと思います。
父の誤算は、西日でした
そんな父にも、ひとつ誤算がありました。
それは、思った以上に西日が入ること。
夕方になると、部屋には眩しいほどの光が差し込みます。
普通なら、
「暑い」
「まぶしい」
「失敗した」
と言いそうなところですが、父は違いました。



人生 夕暮れの俺にピッタリだ!
そう豪語しています。
自分で選んだ部屋だからでしょうか。
不便なところも、父なりの言葉で受け止めているのでしょう。
父と私、どちらが似たのかはわかりませんが、
この独特の言い回しには、いつも少し笑わされます。
こんなふうに父は、いろいろなことにこだわりがあり、
自分流を貫いています。
でも、そんな父にも、皆さんと同じように
つい顔がほころぶ楽しみがあります。
その話はこちら↓
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